ミシガン4日目
カダバー実習。ご遺体を用いた解剖実習
本日も朝の6時半に周囲をジョギング。 本日はとても天気が良くて更に気持ちが良かったです。
しかし! 集合時間を聞いていなかったので、7時過ぎにホテルに帰ってびっくり。
ロビーにはちらほら着替えて待機している受講生が居るではないですか!
慌てて、シャワーを浴びて駈け戻りました。
朝ご飯は7時半からいつものところで食べて、いざ実習場へ。
この様な生首の実習は今回で4回目ですが、やはり生首が沢山並んでいるのを見るのは気持ちのよい物ではありません。でも、実習に入ってしまうと何だかモノになってしまうのが不思議!。
実習は、結合組織移植が最初。口蓋部から1インシジョンテクニックで採集した組織片を根露出部貼付けるもの。大事なのは、先ずは、根面をチゼルに綺麗に掃除! そしてファインンなバーで表面を一層削る。 それからお肉を置く。最初はシングルスリングスーチャー。そしてその次にダブルスリングスーチャー。そして最後にタッグスーチャー。
フラップの方は、根露出面プラス1ないし2ミリの長さにして隣在部から切開線を設定。そして捲って、無個人時バルジャンクションまではくる。 そして減貼。これをずり挙げる。当然にパピラに近い部分はローサーフェイスをメスで出しておく必要がある。
基本は、根面の掃除と貼ったお肉はしっかり固定して、あとはフラップをスリングでズリ挙げる。これが大事
もう一つのフラップは、パウチ。隣りの歯を含めて歯肉溝以降部からメスを入れてパピラの部分は残す。この時はオーバンナイフでやらないとダメ。そしてブーザーのエレベーターも使う。 歯肉溝に近い部分は全層弁。そしてオーバンで剥離するのは、ムコジンジバルジャンクションを超える。ジャンクションに近い部分に従って、部分層弁に移行する。 それからお肉をパウチから滑り込ませる。 この場合もスリングスーチャー。
次の実習は、抜歯をしてからソケットリフト。 これで為になったのは、側壁を開けてオステオトームがどう入ってゆくのかを見られた事です。 骨は、周囲が均等に捲れてシュナイダー膜が挙ってゆくと思っていましたが、実際は、マンホールの蓋を下から持ち上げた感じでした。つまりどこか一方が挙ってくるのです。だからシュナイダー膜が薄い症例では避けた方が良いと思いました。 ワン教授はリッジの高さが6ミリ切るようでしたら、やはり側方からアプローチする方が予知性があると言っておられましたが、今回は其の意味が理解できました。
ここらへんで昼食。
サンドイッチ。と言ってもアメリカではサンドイッチは日本のような耳の無い白いパンに挟んであるものでは無くて、いわゆるコッペパンにハムやらローストビーフやらが挟まっているものを刺すらしい。それも中に挟んである具もやたらと多い。特に肉類は日本の様にペラペラなハムがちょこっとでは無くて、折り畳んで沢山入っているのが特徴。会場には、ローストビーフや、ハム、イタリアン、チキン、ターキーと言った表示をマジックで書き込んだ袋が置いてあり、中身が見えない物だから選択に迷う。そこでやはりローストビーフを選択。 結構美味しいでした。 しかも袋の中には直径10センチくらいのクッキーやら小さいポテチまで。 当然、食いきれませんでした。
午後からは、サイナスのラテラルアプローチの練習。
’8番のバーで削ってそれからピエゾでアプローチするのがグッド。窓あけの位置は、リッジから3ミリ上方、 その前に粘膜の剥離だが、のりしろは1センチ!。通常、前方壁の窓あけ部は後方になったしまっていた場合、窓あけ部分を前方に追加して削る事を考えると、あまり後方にフラップの縦切開をしない事。 今回は、サイナスの内側(鼻腔側)の剥離をどう効率的にやるべきかと思っていたので、その部分を自分でも注意して行いました。そこで思ったのは器具。もう少し買い増す必要ありと思いました。それと、通常ではつつかない方が良いとされている後方壁の中も見る事ができました。結構広い! 要注意。ここにはコラプラグみたいな物を突っ込んでおく必要も納得。
ミシガンのカダバー実習は、大学院生を含めて、インストラクターがとても多い事です。それも丁寧に教えてくれる。これが最大の特徴です。又、材料メーカーも全て待機させて万全な器具の状態での実習です。ワン教授のただならぬ配慮のお陰です。教授の同級生である河原先生にお聞きしたら、彼が東洋人なのも関係があるとの事。やはりもてなす精神なのでしょうか。 前回の某大学での実習とは質が雲泥の差でした。(来年、インディアナ大学でもカダバー実習があるので、又比較ができそうです)
16時前に終了。講義室に戻って総括。
17時にホテルに帰ってから、サマセット何とかと言うショッピングモールへ。
モールに着いたのが19時。閉店の21時までショッピングをしました。
このモールはミシガン州最大の様で、とても2時間で回れるものではありませんでしたが、昨日同じ所に来ていましたので、さっさと買い物を済ます事が出来ました。
そして、ホテルへ又、1時間の道のりを帰る、途中、雷が鳴ってバケツをひっくり返した様な大雨。でも、睡魔には勝てずに爆睡。
ホテルに帰ってから、池田先生と夜飯。入った所はビストロ何とかと言う所でしたが、簡単に言うと、ただの飲み屋。食事はつまみ程度しかありませんでした。そしてピザを注文しました。シュリンプ&、ガーリックと書いてありましたが、出て来たものにはエビも一匹も居ない、しかもガーリックとは言えないキノコみたいな物が乗っていました。たぶん間違えたのでしょうが、珍しい食い物と言う事で食す。それから2人でワイン1本を空けてしまいかなりいい気分でホテルへ。
posted by 久保倉 弘孝 at 19:11|
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インプラント学
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